初めての推しちゃんの卒業
2018年12月29日、初めての推しちゃんの卒業式に行ってきました。
（推しちゃん：元仮面女子・アリス十番 水沢まいちゃん）（愛称：まいぷぅ）
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— 水沢まい💜12/29仮面女子卒業 (@mizusawa__mai) 2018年12月30日
私は、そこまで現場に通っている訳でもなく、積んでいる訳でもなく、都合のつく時にだけライブを観に行きチェキを撮り、それ以外は基本的にTwitterや配信を見てはにこにこしているという、強くはない一ファンでした。
この記事を書いた時にはまだ「推し」というものを完全には確立できていませんでしたが、その後、ひな祭りにちなんで行われた女性限定イベントで初めてまいぷぅちゃんとチェキを撮り見事に魅了され、その後、推しは？と聞かれればまいぷぅちゃんこと水沢まいちゃんです！と元気よくお返事する一ファンになりました。
接触あんなに苦手だったのにこの日チェキに踏み切ったのは何故かというと、このイベントは普段からお安いチケット代が何とタダで、「お金を払わせてほしい」という気持ちの行き場が無くチェキに向かうしか無かったからでした…
いざまいぷぅちゃんに近付くと、普段会場の最後列から、またはスマホの画面越しから見ていた、私が世界で一番可愛いと思う姿かたちが寸分違わずそこに実在していて、「初めましてだね～」と微笑んでくれて、へどもどする私が着ていたまいぷぅちゃんの担当カラー・紫のニットを見て「まいの色着てきてくれたの～？嬉しい～！」と微笑んでくれて…
あっ……
好き………
ちゅき………///
となって私は人語を失い、へへ…可愛いですね…みたいなことしか言えなくなっている間に、まいぷぅちゃんはハート作ろ！と声をかけてくれて、そしてめちゃくちゃ可愛いハートを作るまいぷぅちゃんと、慣れていない上に緊張MAXでハートなんだか肉団子なんだかわからない手の形をしている私が映ったマイファーストチェキが爆誕。
これが、生まれて初めて大好きなアイドルと接触し、推しができた瞬間でした。
何かこう…もうちょっと気の利いたことが言えなかったのか！？とか、スマートに振る舞えなかったのか！？とか自分の態度については後悔と反省しかないのですが、この後ずーーーーっと接触時はこんな感じでした…。見つめ合うとうまくおしゃべり…できない……
二度目以降の接触では、お誕生日に合わせてお手紙を書いた後のチェキで、お手紙ありがとう！と言ってくれたり、前はハート作ったから今日のポーズはこれね！と言ってくれたり、いわゆる「認知」をしてくれている対応で、（そもそも初めてのチェキの時に名前を聞かれ、「覚えるね！」と言ってくれていた）アイドルのお仕事に対して「仕事が出来る」姿を見せてくれてますます「ちゅき…」が深まりました。私は「仕事が出来る」人がタイプなので…
そして私が推しちゃんを前にすると人語を失うタイプということを察してくれてか、今日も可愛いよ～とか最高～とか言いたいのに「アッアッ…」ともごもごしている私に、にっこり笑って「今日は新しい衣装なの」とか、「今日はお花着けたの」とか、「アッとっても…可愛いです…」と言いやすい雰囲気を作ってくれたのもとっても嬉しかったです。しかしここまで推しちゃんに気を使わせていた私…年上なのに…情けないな…
推しちゃんを前にするとあんまりにも喋れなくなるのは、推しちゃんが「奪語の美」を持っているからだ…と造語を作ってまで言い訳をしたりしていました。（見るものが言葉を発せなくなるほど美しい、の意）
そもそも二次元のアイドルへの目覚めがジャニーズのNEWSさん、そしてKAT-TUNさんにも転げ落ちるという経緯を辿ってきたので、アイドルに永遠なんてない、今のこの一瞬のきらめきをこそ大事に、ということは重々わかっていて、推しちゃんが卒業を発表したら心からおめでとうと言おうと思っていた、のに、実際に運営から発表された卒業予定者一覧の中に推しちゃんの名前を見つけてからの第一声は「ヒッ」でした。私は弱い…
卒業を知ってから初めて行ったライブでは、MC中に、「卒業してもダンスは続けたい」と言ってくれていて。私はsexy rabbitのダンスがきっかけでまいぷぅちゃんを好きになったので、それがとても嬉しくて。
そしてライブ後にチェキに行ったら、「ダンスは続けるよ！発表会とか出たいな、そしたら見に来てね！」といたずらっぽく笑って言ってくれて…
たぶんこの時が、一番心が乱れた瞬間でした。
勿論冗談だとはわかっていて。でも、発表会、行けるものなら絶対行くよ、だってまいぷぅちゃんのダンス大好きだし、北はNEWSコンで北海道、南はKAT-TUNコンで福岡まで行ってるんだから、まいぷぅちゃんの地元の大阪なんて日帰り余裕だし遠征のうちにも入らないよ。でも、まいぷぅちゃんは卒業後も事務所に残るパターンではきっと無いんだな、アイドル水沢まいとしてのダンスは、ステージは、卒業したらもう二度と見られなくなるんだな、本当に「アイドル」を「卒業」しちゃうんだな…
と。
改めてこの時にアイドルとしての推しちゃんとのお別れを、はっきりと意識しました。
そしてまいぷぅちゃんはもう、しっかりと、卒業後にも目を向けているんだなぁ、とも実感した時でした。
私の個人的な推しちゃんに対する願いで一番大きいものは、「幸せになって欲しい」というもので。
だから推しちゃんが幸せになるためのステップとしての卒業は心の底から祝いたい。
卒業発表後にも増していく推しちゃんの美しさを見ていると、つい、こんなに美しく踊れて最高に可愛い子がアイドルでなくなってしまうなんて世界の損失だ！という考えが頭をよぎったりもしたけれど、私にとって世界の利益＜＜＜＜＜＜＜＜＜＜推しちゃんの幸せなので、いやいややっぱり卒業はとっても嬉しいことだと思い直せて。
卒業までの日々、プラスの気持ちを持ち続けられたことも幸せでした。
卒業式当日は、センターで登場してきたまいぷぅちゃんを見た瞬間から、やはり涙腺が緩んで涙ぐんでいたけれど、まいぷぅちゃんの晴れやかなお顔を見て、最終的には笑顔で推しちゃんを見送ることができました。
チェキの時も、最後まで緊張MAXは治らなかったけれど、ちゃんと卒業おめでとうございます、と言えてよかった。
卒業式でのまいぷぅちゃんの挨拶では、「やり切った」と言ってくれていたのが一番心に残っています。
まいぷぅちゃんにはお礼を言いたいことがたくさんで。
アイドルでいることのメリットよりデメリットの方が大きいのではとも思えるこのご時世にアイドルでいてくれてありがとう。
家族や友人以外で幸せを願う対象なんて、普通に過ごしていたらそうそう見つけられるものじゃないけれど、不幸を願うより幸せを願う対象が多い人生の方が楽しいのは当たり前で、そんな「幸せを願う対象」になってくれてありがとう。
自分で言うのも何ながら、私は普段からそこそこ幸せな生活をしていて、職も家もあり、現時点では特に大きな病気も無く、ブラック企業に勤めている訳でも、重い悩みを抱えている訳でもなく、だけどそれでも今日は疲れたなという時や、小さいけれどモヤモヤする気持ちになった時に、まいぷぅちゃんが挙げてくれる写真を見たり、ブログを読んだりすることで笑顔になれたし、ライブに行ける時は数日前からそれを楽しみに頑張れたし、劇的ではないかもしれないけれど確実な幸せを推しちゃんから貰っていました。本当にありがとう。
まいぷぅちゃんが仕事をしている姿、同じ社会人として、とっても尊敬できるものでした。
そして今まで本当にお疲れ様でした。
最後に、これは私個人の勝手な感情ですが、推しちゃんには幸せになって欲しいけれど、卒業する推しちゃんに向かって「幸せになってね」と伝えるのは憚られて。
これは私の推しに対する考え方の現れなので、他の、推しに対して違う考え方を持つ方が「幸せになって」と声をかけることに対しては全く適用されない思いです。逆にその光景は美しくて大好きです。
というのも、アイドルというファンの願いを背負うことが仕事の一つである職業の（卒業前の）推しちゃんに対して、ファンである私が、「（卒業後も）幸せになって」という「願い」を、言葉にして、そして直接、かけてしまうことは、ある種の呪いをかけてしまうのと同じじゃないかな、と、私は勝手に思ってしまうので…。
そして私はその願いに対する代価も払っていない。
例えば歌っているところ・踊っているところが見たいという願いにはチケット代という代価を払ってライブを見ればいいし、チェキが欲しいという願いにはチェキ代を払えばいいし、そしてそういった料金を払うことは今後も続くアイドル活動の代価にもなりえるかもしれない。
だけれども、「幸せになって」と言える時点ではアイドルである推しちゃんも、その後に卒業する。もうアイドル活動は続かない。幸せになって欲しい期間はアイドルではない。
一万円を渡して「幸せになって」と言えたら、推しちゃんがそのお金でホテルのディナーを食べたり欲しいものを買ってくれたら、それができたらいいのだけれど、そういう訳にはいかないし、幸せになるのかそうでないのかを決めるのは当たり前ながら推しちゃん自身。
そんなことをぐるぐる考えてしまい、なかなか「幸せになってね」と言えなかった。
結局、「私は推しちゃんの幸せを勝手に願っているけれど、推しちゃんはそんな私のためではなく、自分自身のために幸せになって欲しい」という、ややこしいわ！というツッコミが入りそうな表現でしか、推しちゃんへの思いを表現できないのだけれど…。
上記の思いを込めて。
まいぷぅちゃんの第二の人生に、幸せが降り注ぎますように！
